「音楽で」、ではなく「音楽を」

前回、臨時ブログを出した通り、「北区音楽祭」中止にて、久しぶりのベル人前演奏は消えました。
大雨で苦しい思いをしている人たちが多い中、開催されず残念、とはいえないですが、
準備をしっかり行ってきただけにね~。。。
どこでどうリベンジしようか、思案中です。。。

それにしても、ホント、今年は災害が多いです。
これ以上の災害、もう勘弁です。
災害に遭われた方々に、この場を借りてお見舞い申し上げます。

さて表題ですが、何週間か前に観た映画「羊と鋼の森」からの思いつきです。
ピアノの調律師さんの物語りで、
自分が高校生の時、音大に行けないと決めてから模索していた時に「調律師になりたい!」と思っていたことを思い出しました。
(今から考えれば、不器用なので、調律師になってもうまくいかなかっただろうなと思いますが。)
この話、映画で出てきたセリフのいくつかに、色々考えさせられました。
その中の一つ、「ピアノを食べて生きていく」には、聴いた瞬間ドキッとしました。
これは映画のオリジナルセリフ?それを確かめたくて本を手に取りました。
本のセリフでした。
画像

「ピアノの道へ行きたい」と言えば「ピアノで食べていけると思うの?」と返されるのは日常茶飯事です。
よっぽどみんなから認められていない限り。
だから、ピアノの道を諦めた高校1年の終わりに、私は、
「音楽で食べていくなんて、音楽に悪い」という内容の日記を書いていました。諦めの悪い^^ゞ
で、今回の映画で、同じように「ピアノで食べていけると思うの?」と言われた女の子、
「ピアノで食べていこうなんて思わない、ピアノを食べて生きていくんだよ。」
と返していました。
、、、ああ、そうして生きていけばいいんだ。高校生の自分に教えたかったです。

でもよく考えたら、今の自分は、ピアノを食べて生きているかもしれない。
一日ほんの30分くらいしか弾かないですが、それによって救われているかもしれないです。
音楽でお金を稼げなくても、音楽が自分の糧であればいい。
、、、そして今思うのは、多くの人にとって、音楽が糧になればいい、と。

これも、日常が過ごせているおかげです。
誰もが、一日も早く、日常を過ごせる、安全で安心できる時間が来ますように。。。

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